
2025年大河ドラマ『べらぼう』の主人公は、蔦屋重三郎。
この蔦重こそ、数多くの洒落本、黄表紙、狂歌を世に出し、歌麿、写楽を売り出した江戸最大のプロデューサーでした。
蔦屋重三郎は自分の富と名声や、耕書堂の継続のために編集したのではありません。江戸文化の活気に人が集まり、連を形成し、互いの関わりの中で、さらなる創造がなされる。そういう場を作り出すために編集したのです。
まさに江戸文化そのものの創出だったのです。
ひとは、時代の価値観の「型」にはまり、物事をそこからしか見なくなってしまいますが「編集」によってそれをほぐし、反対側からも横からも見ることを可能にします。蔦重の編集術には発想を刺激するヒントが満載です。
『蔦屋重三郎 江戸を編集した男』の著者であり江戸文化研究第一人者の田中優子さんに、蔦重が駆けぬけた江戸文化の世界と、いまの私たちにつながる編集の秘密をお話いただきます。
【ゲスト講師】
田中 優子(たなかゆうこ)
(江戸文化研究者、法政大学名誉教授、法政大学元総長、イシス編集学校学長)
法政大学社会学部教授、学部長、法政大学総長を歴任。専門は日本近世文化・アジア比較文化。『江戸の想像力』(ちくま文庫)で芸術選奨文部大臣新人賞、『江戸百夢』(朝日新聞社、ちくま文庫)で芸術選奨文部科学大臣賞、サントリー学芸賞受賞。2005年、紫綬褒章受賞。朝日新聞書評委員、毎日新聞書評委員などを歴任。「サンデーモーニング」(TBS)のコメンテーターなども務める。江戸時代の価値観、視点、持続可能社会のシステムから、現代の問題に言及することも多い。 また、「平和を求め軍拡を許さない女たちの会」を立ち上げるなど、女性や子ども、社会的弱者の目線に立った政策の必要性を訴えている。
開催詳細
【日時】 7月26日(土) 14:00 ~15:30
【場所】 2階 セミナー&スタディ
【定員】 30名
【対象】 どなたでも
【参加費】 無料
【申込】 下記お申込みフォームよりお名前をご記入ください
・後日アーカイブ配信を予定しています。詳細は、ちえなみきHPにてご案内いたします。