2025年11月7日、敦賀市が国の補助事業を受けて推進する「敦賀ものがたり創出事業」において、敦賀の歴史・文化体験ツアー「海の道と陸の道が交わる“クロスロード”」を実施しました。本ツアーは、敦賀港に寄港したクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の乗客を対象に、敦賀が育んできた歴史と文化を“ものがたり”として体感していただく試みです。
海と陸の交通が交差する要衝として発展してきた敦賀の記憶を軸に、氣比神宮では「結界」「水分」「産霊」など日本文化の根幹にある祈りの思想を紹介し、湧水や音の体験を通してその精神性に触れていただきました。続いて、老舗昆布商・奥井海生堂では、北前船によって運ばれた昆布が蔵で熟成され旨味を深める工程を学び、食文化に息づく知恵と技を体感。さらに、昆布出汁を生かしたイタリア料理を味わい、「異なるものを重ね合わせる」日本独自の美意識「あわせ」を体験しました。敦賀ならではの物語を通じ、日本文化の核心に触れる一日となりました。

敦賀の歴史・文化体験ツアー「海の道と陸の道が交わる“クロスロード”」の告知をするやいなや、あっという間に満員御礼となりました。

敦賀ものがたり事業を統括する、敦賀市役所の柴田智之さんよるお迎えのご挨拶。敦賀の歴史・文化体験ツアーについて、来年の本格運用に向けた意気込みが語られました。

氣比神宮は、古くから「神と仏が共に」祀られていた代表的な神仏習合の場所です。この境内に立つ大鳥居は、春日大社・厳島神社と並ぶ、日本三大木造鳥居のひとつです。

1300年以上にわたり、神々の御神徳が宿る神水として信仰され、「長命水」の名称で親しまれてきました。この神域は豊かな湧水に守られています。

土公の前で、法螺貝の音色に耳をそばだてる。奏者は、日本の精神性や文化の古層を、写真と言葉、そして音を通じて世界に発信するエバレット・ブラウン氏。

北前船の拠点・敦賀は、氣比神宮の食の神「御食津大神」に見守られた昆布文化の聖地。奥井海生堂の代表・奥井隆さんは、高級昆布を数年寝かせる「蔵囲昆布」の価値を確立。

おぼろ昆布は、室町〜江戸時代に北陸地方で発達した加工技術です。敦賀は北前船で北海道の昆布が運ばれる拠点となり、この地で高度な加工技術が磨かれました。

昆布をもちいたコース料理をつくるソニョーポリのシェフ・山本剛司さん。福井県産の素材を可能なかぎり扱うという地産地消スタイルを大切にしています。
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